ノロウイルス対策用消毒液の作り方



ノロウイルスに注意

 

 

冬はノロウイルスに注意しましょう。何しろ食中毒の患者数の約半分がノロウイルスによるものとされているのです。そのうち約70%は11月~2月に発生するということです。

 

こうした冬季の感染性胃腸炎の集団発生例の大半はノロウイルスによると考えられています。ノロウイルスの食中毒というのは、調理者の食品汚染によって多くが発生しています。

 

ノロウイルスの感染力はかなり強く、そのために大規模食中毒の発生も引き起こしやすいため、特に注意が必要とされているのです。

 

ノロウイルスは1968年、アメリカ・オハイオ州のある小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者から検出されました。1972年には電子顕微鏡下で形態がより明らかにされ、ウイルスの中でも小さく、球形をしていたこともわかりました。いわゆる「小型球形ウイルス」の一種と考えられましたが、こうした小型球形ウイルスは次々と発見されたので、一時期はこれらを総称して「小型球形ウイルス」と呼称していました。

 

しかし、ウイルスの遺伝子がより詳しく調べられ、非細菌性急性胃腸炎を起こす小型球形ウイルスが2種類あることが判明し、その殆どがノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたウイルスでした。

 

もう一つは札幌で発見されたサッポロ様ウイルスでした。以後、国際ウイルス分類委員会で、ノロウイルス属、サポウイルス属に分類されることになったのです。

 

このノロウイルスは、表面にカップ状の窪みがある構造蛋白で覆われ、内部に遺伝子としてプラス1本鎖RNAを持っています。ノロウイルスには多くの遺伝子の型があり、培養した細胞や実験動物ではウイルスを増やせないので、ウイルスを分離して特定する事が困難なのです。

 

食品中に含まれるウイルスの検出も非常に難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定を一層難しいものにしています。とにかく、ノロウイルスには警戒しなければなりません。