ノロウイルス対策用消毒液の作り方



ノロウイルスの感染経路

 

 

では、ノロウイルスはどうやって感染するのでしょうか?結論から言えば、このウイルスの感染経路は大半が経口感染となります。

 

詳しく感染様式を説明すると、まず、患者のノロウイルスが大量に含まれているふん便、吐ぶつが人の手などを介して二次感染する場合。

 

家庭もしくは共同生活施設など、複数の人同士の接触が多い場所で飛沫感染等によって直接感染する場合。

 

食品の取扱者(食品の製造等に従事する者、調理従事者、家庭で調理をする行う者など)が感染し、その人を介して汚染した食品を食べる場合。

 

汚染されている二枚貝を、生、十分加熱調理しないで食べる場合。ノロウイルスに汚染されている井戸水、簡易水道の水を十分消毒せずに摂取する場合などが挙げられます。

 

近年増加傾向にある食中毒では、食品の取扱者を介してウイルスに汚染された食品が原因となっている事例が目立つようです。ノロウイルスは食品や水を介したウイルス性食中毒の原因になっていますが、一方ではウイルス性急性胃腸炎(感染症)の原因にもなっているので、ノロウイルスの制御が困難なのです。

 

日本でのノロウイルスによる食中毒は、厚生労働省で平成9年から小型球形ウイルス食中毒として集計していました。ただし、平成15年8月に食品衛生法施行規則が改正され、現在はノロウイルス食中毒として統一し、集計しています。

 

平成27年での食中毒発生状況で、ノロウイルスによる食中毒は、総事件数1,202件のうちの481件を占め、患者数は14,876名となっています。これは病因物質別での事件数・患者数ともに第1位です。